東日本大震災から10年
ちょうど山手線で有楽町から田町に行く途中、浜松町で急激な地震に遭遇し、幸いにも電車に閉じ込められることなく駅から降りて田町まで一駅歩いていきました。地震直後はのんきに先方で打ち合わせをして、有楽町まで帰社する途中に徐々に大変な事態が起きていることがわかってきました。
鉄道が止まっているので、おそらく自宅には帰れないだろうと早々とオフィスで一日過ごそうと決め、総務部の人たちが緊急避難用品を出すのを見ながら、水で戻す緊急食を試しに食べたりとずいぶんのんきに過ごし、同じく帰宅できない人たちの会議室の手配とかをして一晩を過ごしました。
同じその時間に、東北地方で凄惨な状況にあっている人どころか、自分がいるオフィスの1階にも帰宅難民になっている人たちがいることにも想像もつかず、のんきな限りでした。
その後すぐに上海に引っ越しをしたので、計画停電や混乱などをあまり実体験をもって経験できず、上海からニュースでみるようなことが多かったです。
それから10年、震災の復興も、原発廃止もクリーンエネルギー推進もなにも進まないまま10年経ってしまいました。おそらくこのまま震災を機になにか大きく世の中が変わることもなく、時が過ぎていくのでしょう。
緊急事態宣言
2020年に入ってから一気に世界的な感染を始めた新型コロナウイルスの社会への影響は2021年3月をもってしても終息が見えない状況で、数か月先に控えている東京オリンピックがどうなるのか気になるとことではある。
日本は幸いにも欧米のように感染者・死者が爆発的に増えるわけでもなく、どちらかというと衛生意識の高まりにより死者の総数が減ったりしているくらいではある。一方で国の政策は、初期段階で全国の学校を閉鎖してしまったり、感染症対策のスマホアプリが実は機能していないことが分かっていながら数か月も問題が放置されていたりと、非常に問題が多いものです。
基準が曖昧、意思決定が遅い・曖昧、専門家(知識)が意思決定に関わっていない、などコンサルタントとして、何十年も日系のクライアントに言ってきたことは、日本政府にも当てはまり、おそらく日本の組織全体にかなり普遍的なものなんだろうなと改めて感じ入ります。