連続減収の日本一企業

お盆に実家がある兵庫県の姫路に帰省をしてきた際に、久しぶりに姫路駅前に寄りました。

姫路市も他の地方中堅都市と同じように、郊外型店舗がどんどん増えて消費が吸収される一方で、中心市街地の活気が無くなっており、中心駅の姫路駅前の商店街も昔に比べて元気が無いように見えます。

姫路は50万人都市としてはちょっと多めで、山陽百貨店とヤマトヤシキという２つの百貨店が本店をおいています。地方百貨店はかなりがお店を閉めてしまいましたが、２つとも営業をつづけています。私にとっても、小学校低学年までは、祖母と母親、そして私の３名で百貨店でお買い物をしたり、外商の方が家に来たりと、昭和の時代らしい思い出が残っている百貨店です。

その山陽百貨店は、ここまで19年連続で減収、売上高が減り続けている企業なのです。
「計画的縮小？｢連続減収企業｣ランキング」
http://toyokeizai.net/articles/-/77798
山陽百貨店は数ある企業の中でも他を抑えて、19年連続で売上高が下がり続けているという、日本一の減収企業です。

企業のIRサイトをざっとみてみると、ここ数年は少なくとも黒字決算をつづけており、売上高は下がるものの利益は捻出するマネジメントが実現できているようです。
「売上が全てを癒す」という言葉がありますが、売上が拡大している状況の企業マネジメントは財務面のみならず組織面でも”楽”であり、減収を続けながら利益を捻出し続けるマネジメントは並大抵の努力では無いと思います。

お店にちょっとだけ寄った際の印象は、もちろん都市の百貨店と比べようも無いですが、地表百貨店としては活気もあって頑張っているんじゃ無いですかねえ。やっぱり自分の古里だからひいき目にみているのかもしれませんが。。

写真は姫路駅から見た山陽百貨店。遠くに姫路城が見えます。